【目次】
- グローバルマーケットの考察
- マーケットメモ
- グローバルマーケットのシナリオ分析
- 今月の投資スタンス
- ヘッジファンドの投資指針
- メインシナリオ
- カウンターシナリオ
- サブ・カウンターシナリオ
- オリジナル定量分析
- 変化日
- マーケット構図
- 主要市場 回帰分析
- 市場分析の判断指針
- 注目 経済指標
グローバルマーケットの考察
【主要銘柄の先月比変動幅】
- ■ダウ:-4.67%
- ■日経:-2.98%
- ■ドル円:-1.26%
- ■ビットコイン円:-2.54%
- ■ゴールド:+5.87%
- ■TLT(債券):+10.97%
市場心理の悪化による下落が強く、リスクオフ銘柄のゴールドやTLT(iシェアーズ 米国国債20年超ETF)は買い模様。
マーケットメモ
【マーケットメモ(短中期)】
- ■世界的な金融緩和期待 中国経済の減速懸念 リスクオン上昇
- ■香港情勢 イタリア政局 リスクオフ下落
- ■リスクオフとリスクオン併存する構図
【マーケットメモ(長期)】
- ■世界経済成長の減速懸念
- ■金融緩和政策の利食い
- ■米中貿易摩擦での混沌を織り込む
- ■リスクオフ下落
リスクオンによる上昇、リスクオフによる下落、2つの目線が交錯します。当面、上下に大きな値幅は望めず、目線を探るBOX相場となり、やや下向きに相場の視点を動かすシナリオを想定。
OECD景気先行指数データは半年先の転換を先行表示される。現在は100を下回り、99付近で推移。(1)景気停滞のシナリオ、(2)底入れで景気回復シナリオ、の2つを予想できます。
グローバルマーケットのシナリオ分析
今月の投資スタンス
マーケットシナリオを考えると、稲穂の収穫から、来年の稲穂の種はどこに植えるのか?
例年9月、10月時期は、プロは秋口から来年のポートフォリオを見直す重要な時期となります。どんな戦略で、どこに、どれだけ投資するか。8月下旬までの夏枯れが終えるまで、自動売買アルゴリズムの季節となり、イベントによるフラッシュ・ニュースの反応に警戒はしています。トランプ発言、人民元、米国債の切り下げに警戒しながら、市場心理の悲観マーケットを想定されます。
ヘッジファンドの投資指針
イベントドリブン、マーケットがニュースなどで突発的な動きに対応するトレード戦略が中心となります。
現在はトランプのツイート、悪材料のニュースで相場が上下に乱高下している状況です。イベント発生から、走りだした価格が、短期的に戻ることを想定して、逆張りでの投資戦略が有効に機能する見通し。
カウンター戦略は、イベント材料に頻繁に慣れてしまった場合、戦略を再検討します。その場合、マクロ経済の変化、自動売買のパフォーマンスで戦略を考えます。
自動売買アルゴリズム戦略は、ブレイク型、短期売買の設定が中心です。突発なニュースには弱く、ポジションサイズ、ボラティリティ急騰には警戒が必要であり、ヘッジファンドでのアルゴリズムのパフォーマンスも弱く、当面は新たな開発が迫られています。
メインシナリオ
短中長期は中立シナリオ。銘柄選び、買いと売りの銘柄を選定する時期です。短中期の目線は、自動売買を中心となり、目線を探り、打診したい銘柄を吟味します。
長期の目線は、来年4月から5月までのトレンドを検討して、良好な地合い可能性ある銘柄、市場を探します。どの銘柄が来年から成長する銘柄かを探すのが中心です。注目しているのが、不動産、債券、商品、再生系ファンドの動向であり、お金の動きが変わる気配がします。
米株が主導であり、他市場との乖離が心配している。避難先の銘柄も強く、リスクオン、リスクオフ銘柄が併存しながら展開であり、ヘッジファンドが活躍する構図です。
カウンターシナリオ
米株価のダウの2018年10月高値を再度、試しながら、最終反発の波と判断されたら、失望売りが始まります。新高値を大幅に望めない高水準に到達ししている。株安を求めるトレーダーも多い
短期の売り仕掛けから、拾うか?それとも、下落追随するかになる。株価崩落に警戒しながら、下目線を変えるシナリオを一考する
サブ・カウンターシナリオ
全面安に警戒です。10年超の経済活動から生まれる、ブラックスワン、香港への軍事介入など、など新悪材料に市場が反応して、深い調整を求めるシナリオ。
先行シグナルとして、土日にビットコインの値動きが、週明け平日リスクオフで動く銘柄のトレンド形成予想に役立つので参考にしています。
リスクヘッジ銘柄、REIT(不動産価格)TLT(債券価格)ゴールド、円、スイス ビットコインの観察が強まる。避難先の高まりは危険なシグナル。また、債務担保証券(CDO)、ジャンク債(HYG)の警戒(マーケットクラッシュの前に注目を浴びる)動向変化に警戒です。
オリジナル定量分析
変化日
一旦、変化日からピークないし、リズムを変えて動きだすイメージです。
- ■8月25日前後、夏枯れのリズム変化を意識する
- ■9月1日から3日 市場再開予想
※変化日とはオリジナルの定量分析で「マーケットシナリオを再考して、戦略を考え直す日」。
マーケット構図
2つの目線が上下する構図予想。
- ■リスクオフ要素:TLT高 ゴールド高 仮想通貨高 円高 原油高
- ■リスクオン要素:株高 ドル高、他通貨安
主要市場 回帰分析
|
トレード目線 |
カウンターライン (orコアBOX) |
価格推移予想BOX |
TLT |
上昇基調 |
124.33±50 |
130.00~160.44 |
ダウ |
上昇基調 |
24300±50 |
24000~28000 |
日経平均 |
BOX基調 (やや買い目) |
コアBOX 19350~22596円 |
20000~21893円 |
DAX |
下落基調 |
12479±50 |
11000~13000 |
EUR/USD |
下落基調 |
1.1321±50 |
1.1000~1.1321 |
USD/JPY |
下落基調 |
108.77±50 |
104~111 |
BTC/JPY |
上昇基調 |
80~91万円台±500 |
93~140万円台 |
GOLD |
上昇基調 |
1350±50 |
1350~1600 |
原油 |
BOX基調 (買い目) |
50~61±1 |
45.50~68.00 |
※カウンターライン=投資目線を切り替える水準、損切ラインの参考値
※コアBOX=節目としての価格帯
市場分析の判断指針
ファンダメンタルとアルゴリズム(自動売買)の分析を比較して、アルゴリズム、数理判断を優勢にします。
ファンダメンタルの長期投資の目線がずれつつあり、経済減速とアメリカ経済成長持続性と他の国との整合性がとれていない。そのため、夏休みで、様子見、もしくは、MA21など売買を検討する指針です。
注目 経済指標
各国の製造業景況指数に注目です。景気先行性の指標であり、経済鈍化のシグナルとして、判断基準50ライン以上を上回るかどうか? 定点観測を強めます。
7月製造業は、米国52.1、EU56.6、やや好調ながら、日本49.6 中国49.7やや軟調の気配となり、景気減速の台風になるか注目です。