【目次】
- オリジナル定量分析
- 変化日
- マーケット構図
- 主要市場 回帰分析
- 市場分析の判断指針
- 注目 経済指標
- 仮想通貨銘柄の回帰分析とテクニカル分析
- ビットコイン円
- イーサリアム円
- リップル円
オリジナル定量分析
変化日
変化日からマーケットの値動きを想定します。
- ■1月22日前後
- ■2月第1週 断続的に変化シグナルが点灯です
※変化日とはオリジナルの定量分析で「マーケットシナリオを再考して、戦略を考え直す日」。
マーケット構図
マーケット構図から、基本は上目線のリスクオン展開を想定します。突発的な下落に備えて、リスクオフ銘柄を慎重に観察することが大切です。
- ■リスクオフ要素:債権(TLT)高、ゴールド高、円高 スイス高 ジャンク債(HYG)高
- ■リスクオン要素:株高、ドル高、他通貨安
主要市場 回帰分析
|
スタンス |
トレード目線 |
カウンターライン (orコアBOX) |
価格推移予想BOX |
TLT |
中立 |
中立目線 買い目 |
コアBOX 129.00±50 |
130.00~144.00 |
ダウ |
強気 |
上昇基調 |
25500±50 |
27000~30500 |
日経平均 |
強気 |
上昇基調 |
コアBOX 23000±50円 |
22000~25500円 |
DAX |
強気 |
上昇基調 |
12871±50 |
12500~14000 |
EUR/USD |
中立 ⇒強気 |
中立目線 買い目 |
コアBOX 1.08709±50~1.12313±50 |
1.0960~1.1400 |
USD/JPY |
中立 ⇒強気 |
上昇基調 |
108.50±50 |
108~111 |
BTC/JPY |
弱気 ⇒強気 |
上昇基調 |
75~80万円代 |
70~111万円台 |
GOLD |
強気 ⇒調整 |
中立目線 買い目 |
1460±50~1488±50 |
1450~1637 |
原油 |
強気 ⇒調整 |
中立目線 買い目 |
50±1 |
45.50~66.00 |
※カウンターライン=投資目線を切り替える水準、損切ラインの参考値
※コアBOX=節目としての価格帯
市場分析の判断指針
ファンダメンタルとアルゴリズム(自動売買)の分析を比較して、現状は7対3でファンダメンタルを優先して判断します。中期の見通しは明瞭です。
ファンダメンタルのマクロ経済による見通しが重要視されます。アルゴリズムの検証は2月まで色々行います。展開シナリオから方向を見定めて、2月の第1週に見直しする予定です。
注目の経済指標
景気の先行を占う指標でもある製造業景況感指数に目を向けると、アメリカが1月は56.6と予想外の上昇を見せ、中国は12月が50.2と横ばい。アメリカと中国は50以上を上回りましたので、状況は改善され始めているのでしょう。一方、EUは12月が46.3でした。また、日銀短観の12月は、大企業・製造業の業況判断DIが0ポイントで、四半期連続の悪化となり、非製造業も回復見通しが弱いです。
世界のマクロ経済データから先進国は回復の兆しもありますが、第1四半期の様子を見て、本当に回復基調にあるのかどうかを見定めたいです。さらに、新興国へも影響が現れるか注目です。今後は、消費動向や企業の設備投資がどうなるか、の監視優先度を強め、経済指標と株価動向を見ながら、買い場を探ることになります。
主要な中央銀行の予想 3月のFOMC予想
世界的に中央銀行は緩和姿勢を見せ始め、金利を積極的に上げることはないでしょう。新興国でも利下げが見られ、各国へ緩和ムードが広がっています。
「CME FedWatch Tool」のドットチャート予想を見ると、FRBは今年は年間通じて据え置きの見通しです。中東の地政学リスクなどから利上げするシナリオも否定しきれないですが、世界各国で緩和期待が強くなっているため、楽観的ムードが漂います。企業業績の回復は程遠いながら、新興国などに先進国の影響が波及するかどうか定点観測です。
仮想通貨銘柄の回帰分析とテクニカル分析
仮想通貨市場は、ビットコインとアルトコイン共に上昇展開へ移行。加熱した地合いが鎮静し、5月の半減期まで上目線で参戦です。
市場全体を見渡すと、新たな循環を生む気配もあり、ヘッジで買い意欲も見られるなど、全体的に強気です。
NEWS PICK OUT
12月9日にコインチェックがLiskのステーキングサービスを開始しました。ステーキングとは対象の仮想通貨を保有し、またブロックチェーンのオペレーションをサポートすることで、保有数に応じて報酬が付くサービスです。売買により収益を狙うキャピタルゲインとは異なり、金利のように保有することで収益を得るインカムゲインとしての役割がステーキングサービスには見られます。その他の仮想通貨からもステーキングサービスが始まるかどうか注目です。
1月14日にシカゴ先物市場(CME)によるビットコインのオプション取引が開始されました。これにより仮想通貨市場へ機関投資家の投資資金が流れてくることにも期待できます。また、ビットコインの5月の半減期に向けて、仮想通貨市場全体が楽観ムードに包まれています。
ビットコイン円
ビットコイン円は回帰分析では、強気範囲(77~99万円台)で価格推移しながら、中長期、上昇基調を予想します。積立銘柄として検討できます。
テクニカル分析では、移動平均MA21を価格が上回り、短中期のMAはゴールデンクロス手前で、買いシグナルが点灯するかもしれません。一目均衡表(イギリス&アメリカのスタイルで分析)の遅行スパンは雲を超えて買いシグナル、雲で上値を抑えられながら、短期は停滞から上放れを予想です。中長期的な目線は買い判断になります。
ローソク足は陽線形成の予想です。サイクル&リズム分析から、変化の可能性が強いです。フォーメイション分析では下降フラッグから、上値抵抗線を試す動きとなり、強い転換シグナルが発生しそうです。
一方、オシレーター系のクラシックRSI(相対力指数)は55付近推移し、買いシグナルへ転換。スローストキャスティクスは30付近で推移し、これも買いシグナル。
注目度・先行性を測る出来高はやや活発になり、市場心理はリスクオフ避難先としての買いと、CMEのオプション開始による買いに支えられ、楽観的です。
これからの展開予想をまとめると、メインシナリオは強気展開で100万円台突破も考えられます。110~115万円台を直近の目標とし、上昇が加速すれば120~140万円台まで考えられます。5月の半減期もあり、アノマリーとしては、相場の下支えが期待されます。
カウンターシナリオは、弱気展開により反落して、カウンターライン70~80万円台を割れる展開となれば、下落が加速し、65万円台まで見える想定です。
中国のデジタル人民元、リブラの動向などは、場合によってはポジティブ材料と捉えられ、仮想通貨市場が高騰するシナリオも一案としてあります。短中長期で上昇基調、長期では積み立てを意識します。
イーサリアム円
イーサリアム円は回帰分析では弱気範囲(9000~30000円)の価格推移で、短中期はBOX基調で買い目です。長期は中立目線から強気目線を検討です。
テクニカル分析では、移動平均MA21など短中期のMAはゴールデンクロスの手前で、買いシグナルの点灯が近く、一目均衡表(イギリス&アメリカのスタイルで分析)の遅行スパンはMA21を割りこみ、売りシグナルから雲を試す推移で転換の可能性。価格は雲の下にあり、ネジレを試す買いと売りが交錯しておりBOXで推移。
ローソク足は陽線の気配になり、サイクル&リズム分析から、反発の可能性も考えられます。フォーメイション分析では下降フラッグの上値を試し、転換の可能性です。
一方、オシレーター系のクラシックRSIは50付近で推移、スローストキャスティクスは40付近で推移しており、オシレーター系は売りから買いシグナル転換気配です。
注目度・先行性を測る出来高はやや弱い状況です。
これからの展開予想をまとめると、メインシナリオはBOX展開から強気に移行するか確認です。20000円のラインを越えると強気に転換し、33000~40000円台を目指すことも考えられます。
カウンターシナリオはBOXシナリオから弱気シナリオとして変化する展開で、その場合9800~11000円に向かうでしょう。
短中期は中立目線でBOXでの回転売買、長期は中立です。1月17日前後もしくは2月3日前後で変化する可能性があり、長期の目線を模索します。
リップル円
リップル円は回帰分析の回帰直線付近23~25円の価格推移で、強気、弱気の中間の判断。短中期は下落基調から転換を探る展開です。長期は中立目線です。
テクニカル分析では、価格は移動平均MA21を試す動きで、短中期のMAはゴールデクロスで買いシグナルへ変化するかの瀬戸際です。一目均衡表(イギリス&アメリカのスタイルで分析)の遅行スパンはMA21を割りこみ売りシグナル、価格も雲を割り込み売りシグナルが点灯。
ローソク足は陰線を形成し、サイクル&リズム分析から、直近は陽線出現の可能性が高まります。フォーメーション分析では下降フラッグを形成で、上値を試す動きとなり、BOXの目途が立てば、新たな展開に移行する可能性を示唆しています。
一方オシレーター系のクラシックRSIは46付近で推移し、買い転換の可能性、スローストキャスティクスは28で、売りシグナルが点灯。
注目度・先行性を測る出来高は弱い状況。
これからの展開予想をまとめると、メインシナリオは中立目線から強気、弱気への転換です。上値33円を超えれば強気シナリオに移行し、45~50円を目標とした動きになるでしょう。19円を割り込めば15円が目標値となる弱気シナリオに移行します。
カウンターシナリオは、19~33円のBOX基調となる可能性で、決め手に欠ける展開です。
短中期は上値と下値の打診をしながら、上昇もしくは下落の目線が整うのを待ちます。長期的には中立目線です。ビットコインの上昇基調が強まれば上値を狙う展開が優勢になります。
再考ライン、カウンターラインの2つが反発しそうなら、スタンスの変化を意識。目線を固定するのでなく、柔軟に動くことを意識したトレードを心掛けましょう。