【目次】
- オリジナル定量分析
- 変化日
- マーケット構図
- 主要市場 回帰分析
- 市場分析の判断指針
- 注目 経済指標
- 仮想通貨銘柄の回帰分析とテクニカル分析
- NEWS PICK OUT
- ビットコイン円
- イーサリアム円
- リップル円
- 注目仮想通貨の資産評価
オリジナル定量分析
変化日
変化日からマーケットの値動きを想定します。
- ■為替相場:7月19~21日、8月21日前後
- ■商品市場:8月24日前後
- ■仮想通貨市場:7月13日前後
- ■株式市場:7月14日
- ■債券市場:8月3日、17~19日
※8月までの変化日シグナルは不安定です。変化日とはオリジナルの定量分析で「マーケットシナリオを再考して、戦略を考え直す日」。
マーケット構図
マーケット構図はリスクオンで上目線、材料探しの地合いですが、上値の重さから調整にも警戒です。状況によっては下目線の意識も大切になるでしょう。
- ■リスクオフ要素:ゴールド ビットコイン、ジャンク債(HYG)、CDS、TEDの監視 特にTLTとDXY(ドルインデックス)バランスに注意
- ■リスクオン要素:各国の緩和、景気刺激策、債券市場の変化
主要市場 回帰分析
|
スタンス |
トレード目線 |
カウンターライン (orコアBOX) |
価格推移予想BOX |
TLT |
強気 |
上昇基調 |
147.10±50 |
142.00~180.00 |
ダウ |
強気 |
上昇基調 |
21500±50 |
21500~28800 |
日経平均 |
強気 |
上昇基調 |
17500±50円 |
17500~23800円 |
DAX |
強気 |
上昇基調 |
8500±50 |
8500~13300 |
EUR/USD |
中立 |
BOX目線 |
コアBOX 1.05500±50~ 1.14400±50 |
1.05500±50~ 1.14400±50 |
USD/JPY |
中立 |
BOX目線 |
コアBOX 104.00±50~ 112.00±50円 |
104.00±50~ 112.00±50円 |
BTC/JPY |
強気 |
上昇基調 |
75~80万円台 |
80~130万円台 |
GOLD |
中立から 強気 |
上昇基調 |
1460±50~1488±50 |
1500~1750 |
原油 |
中立から 強気 |
上昇基調 |
25±1 |
10.00~50.00 |
※カウンターライン=投資目線を切り替える水準、損切ラインの参考値
※コアBOX=節目としての価格帯
※2020年6月15日時点
全体的に投資スタンスは中立から強気に転換が多いです。基本は上目線の買い姿勢ながら、株価、ナスダック総合指数、ラッセル2000指数の先行性を注意しながら、上値追いが弱くなったときの急落調整に警戒です。打診と回転売買を意識します。
市場分析の判断指針
ファンダメンタルとアルゴリズム(自動売買)の分析を比較して、現状4対6でアルゴリズムを優先して判断します。短中期は、数理分析を優先です。市場心理は落ち着きから、日々ファンダメンタルの優先度が増してゆきます。マクロ経済の予想動向と同じになってゆく予想です。
注目の経済指標
景気の先行指標でもある製造業景況感指数に目を向けると、アメリカの5月は43.1、EUは39.5と鈍化 6月の日本は38.4と低迷。中国は53.2強い結果と回復を示しています。
株価はV字回復となり、第2四半期のマクロ経済データに注目です。第2波の警戒、W字回復など様々な声もあり、景気回復には前代未聞の道のりを歩きぬく必要があります。新興国など経済状況にも警戒が必要です。コロナ・ショックの新たな世界を眺めてゆきましょう。
■トレード・アドバイス
経済指標は、GDP、費者物価指数、製造業の結果が軸で、各国特徴があり、その時期で重要度合いは異なります。今は、製造業ですが、そろそろ、消費物価の注目度が高まる印象です。経済もブームがあり、タピオカの次はこの商品が来る、といったことと同じです(次は免疫を高める、ハチミツ?)。
主要な中央銀行の予想 9月のFOMC予想
「CME FedWatch Tool」のドットチャートから、2020年9月も金利維持を予想です。イールドカーブ・コントロールを織り込み、マイナス金利など、市場が織り込みだしています。TLTとドルを日々注意しましょう。株価の調整急落のシグナルが見えてきます。
仮想通貨銘柄の回帰分析とテクニカル分析
ビットコインの半減期後は他市場との相関性、ステーブルコインのボラティリティが増加傾向にあり、仮想通貨の軸足が固まっています。CMC Crypto 200 Indexでは短中期上昇基調です。CME仮想通貨のオプションの出来高量も減少、ヘッジファンドなど機関投資家の投資額が減少傾向、また、仮想通貨ヒートマップ(下記リンク参照)ではボラティリティが低下し、出来高は減少傾向です。
グローバルマーケットは回復再開を見せながら、新規材料の催促相場が目前の様子。仮想通貨取引のポジションサイズは打診レベルが中心です。他市場の調整相場になったら買い目の様子見です。
NEWS PICK OUT
■(6月3日)日本大手企業群、デジタル通貨の勉強会開始
日本版デジタル通貨発行への気運が高まりだしています。
事務局に暗号資産交換所のディーカレットが担当し、3大メガバンク(みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行)、JR東日本、セブン銀行、KDDI、NTTなども参加しています。
オブサーバーに金融庁、財務省、総務省、経済産業省、日本銀行など、世界に向けた大きな1歩となるでしょう。
勉強会の概要と目的は、世界のデジタル通貨の開発を鑑み、日本モデル検討することです。ビジネスニーズ、現行制度と規制、ユースケース、インフラの課題などデジタル通貨の誕生に向けて、ルール作りを始めるでしょう。報告書も出る予定で、今後は日本から何を発信するのか期待が高まります。
ビットコイン円
ビットコイン円は、回帰分析では強気範囲(80~110万円台)、回帰直線の付近で価格推移し、現時点では中長期、上昇基調の調整を予想します。長期は積立銘柄として検討できます。
テクニカル分析では、移動平均MA21を価格が上回り、短中期のMAはゴールデンクロスで、買いシグナルが点灯。一目均衡表(イギリス&アメリカのスタイルで分析)の遅行スパンはMAを超えてゴールデンクロス、買いシグナルが点灯。短中長期は上昇シナグルになります。
ローソク足は陽線形成の予想です。回帰直線、強気範囲の上限付近で上昇推移です。サイクル&リズム分析から、リズムが変化から調整シグナルとなり、上値120~150万円台に向けて上昇材料を待っている地合いです。フォーメーション分析では下降フラッグの価格上限で推移、上昇ブレイクに向けて、パワーを溜めるため調整の可能性が高まりから、調整シグナルです。
一方、オシレーター系のクラシックRSI(相対力指数)は50付近推移し、反発買い継続です。スローストキャスティクスは80付近で推移し、買い継続と調整気配の強いシグナルです。
注目度・先行性を測る出来高は、低下傾向から上値追いが難しく、調整開始イメージです。2017年12月高値から2020年6月を結ぶ中長期トレンドラインを上値抵抗帯として、価格は停滞気配です。
これらのテクニカル分析から、今後の展開予想をまとめると、メインシナリオは強気の上昇展開ながら、調整気配が強く、次なる展開に向けてBOX推移をイメージです。
100万円台到達で利確売りは出るものの、70~80万円台まで調整下落したのち、再度上昇して120~150万円台を目指すシナリオをイメージしています。
カウンターシナリオは下落展開で、70~80万円台の調整範囲を割り込み、50~70万円台まで下落する弱気シナリオです。カウンターラインは70~80万円台で、そこを下回ると、最悪のケースとして20~30万円台まで利益確定売りが加速する可能性も考えられます。株式市場の連れ安から、コロナ・ショックの下落分、約50万円の下値追いも想定です。
グローバルマーケットの市場心理が冷静になり、ある程度、材料が織り込まれ、市場参加者は新規の仮想通貨への材料を求めています。
ポジションサイズを小さく、打診レベルで買い目線を中心に、調整下落幅に注意しながら姿勢です。目先、7月13日まで調整イメージしており、中期だと8月末までも想定内です。
イーサリアム円
イーサリアム円は回帰分析では回帰直線の範囲(16000~20000円)の付近で価格推移しながら、現時点で短中期はBOX基調で回転売買の繰り返し、BOX上限下限の価格ブレイクシナリオです。長期は中立目線を検討です。
テクニカル分析では、移動平均MA21など短中期のMAはゴールデンクロスで買いシグナル。一目均衡表(イギリス&アメリカのスタイルで分析)の遅行スパンはMA21、価格を上抜けたら上昇シグナル、一旦雲を下抜けするなら下落シグナル。
ローソク足は週足では陽線、陰線が5本の上昇と下落のリズムが変化から調整気配です。サイクル&リズム分析からは、上下の価格移動を繰り返す推移です。フォーメーション分析ではフラッグ形成となり、BOX継続です。
中期トレンドラインは、(1)2018年9月安値から2019年12月安値を結び(2)2019年6月高値から2019年2月高値を結びます。(1)(2)の中期トレンドラインから、トライアングル形成中となり下落展開となればトライアングル形成判断からブレイクシグナル。
一方、オシレーター系のクラシックRSIは60付近で推移、買い継続シグナルを形成、スローストキャスティクスは80付近で推移しており、オシレーター系は買い継続シグナルの判断と、調整下落の気配として2つの判断ができます。
注目度・先行性を測る出来高は、減少傾向になり、停滞推移のシグナルです。
これらのテクニカル分析から、今後の展開予想をまとめると、メインシナリオはBOX展開を予想です。やや停滞気配となっています。判断基準に21000±100円を中心に上限30000円台、下限8000円台で推移しながら、ブレイクを待つ格好です。カウンターシナリオは回帰直線21000±100円で反発し、上昇再開し、上値32000±100円を目指す展開です。
イーサリアムはハッカーによる不明瞭な手数料の騒動もありながら、堅調推移を予想しており、短中期BOXでは回転売買、買い目線を中心に、長期は中立目線です。目線探りながら、打診のタイミング、サイクルが有効です。
リップル円
リップル円は回帰分析の強気範囲(10~22円)、回帰直線の付近で価格推移。短中長期は中立目線です。
テクニカル分析では、価格は移動平均MA21短中期のMAは収縮し、調整シグナル。一目均衡表(イギリス&アメリカのスタイルで分析)の遅行スパンはMA21、雲、価格を下抜け、売りシグナルです。
ローソク足は陰線と陽線、十字線の形成など調整停滞シグナルが出ています。サイクル&リズム分析ではリズム変化からブレイク前の調整を読み取れます。フォーメーション分析では下降フラッグ形成。(1)2018年9月安値から2019年7月安値を結び、(2)2018年高値から2019年6月高値を結び、(1)(2)の中期トレンドラインは下降推移しており、戻り売りの意識です。ただし、現時点は下値追いが落ちつき横ばい展開しているため、目線を探るのが賢明です。底値形成の可能性も考えられます。
一方オシレーター系のクラシックRSIは43付近で推移し戻り売りシグナル、スローストキャスティクスは42付近で推移、戻り売りシグナル継続となっています。
注目度・先行性を測る出来高は低下傾向になり、調整気配が色濃いです。
これらのテクニカル分析から、今後の展開予想をまとめると、メインシナリオは弱気シナリオで調整基調です。一旦、回帰直線20±1付近で推移しながら、力を溜めてゆくのがメインシナリオです。戻り売りで、再度10円±1を試す展開もサブシナリオです。
カウンターシナリオは、回帰直線20円±1付近を離れ28円±10に向けだしたら強気シナリオとなります。ビットコインの牽引上昇に警戒です。短中期は回帰直線20±1付近で調整推移しながら、トレンド発生を待ちます。長期的には中立目線です。
注目仮想通貨の資産評価
CRC(Crypto Rating Council)では仮想通貨の格付けが行われており、その中から気になる仮想通貨を紹介します。評価は5段階で、1に近いほど米国証券法として資産評価が高いと判断されます。
■Litecoin:RANK 1
⇒Litecoinはオープンソースの完全分散型として設計されている。仮想通貨ビットコインは資産として、Litecoinは通貨として利用されることで、生き残る予想です。LitecoinはGMOコイン、bitFlyer、Coincheckなど国内取引所でも多く取引されています。